今回のテーマは、「自分の性格を変える方法」です。
前回の内容の続きになりますので、先に前回記事をご覧ください。
自分の性格を変えたいと考えている方向けに、私達の性格の元になっている『人生脚本』という考え方をお伝えしました。今回はその続きで、『人生脚本』を書き換えるための具体的な方法を説明していきます。
なんだか生きづらい、性格を変えたいという方はぜひ最後までご覧ください。
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人生脚本とは
前回の内容を簡単におさらいします。
『人生脚本』とは、子供の頃に自分自身で「私はこう生きるべき」という風に心に刻み込んだものです。大人になっても、知らず知らずの内に脚本に書かれた通りに自分自身を操作してしまいます。
脚本の中でも特に私達の性格に強く影響を与えるものに『禁止令』というものがあります。『禁止令』は、「〜するな」という風に否定的に書かれた脚本で、私達が自由に行動することを邪魔するものです。
私達が、「なんだかもやもやする」、「なぜか素直になれない」、「いつも同じ行動をして後から後悔する」といった悩みを抱えるとき、その背景には『禁止令』が影響していることが多いです。
そして、前回の内容では、12個の禁止令を1つずつ説明しました。
人生脚本の実例
『禁止令』について一つ例を挙げます。
「近づくな(信じるな)」という『禁止令』を持っていると、他人のことを中々信用出来なくなります。恋人が出来ても、「どうせ私は捨てられる」と信じ込み恋人の言動や行動を疑いやすくなります。
恋人からLINEが返ってこないと、「彼は私を捨てるに違いない」、「浮気しているんじゃないか」といった思いが頭をよぎり、恋人に激しく怒りをぶつけたり、自分から振ってしまったりといった行動を取りがちになります。
このように、人生脚本は私達の行動のパターンを形作っています。あなたがもし、「またやってしまった…なんで私はいつもこうなんだろう…」みたいに感じることがあれば、それは恐らく人生脚本の『禁止令』が悪影響を与えていると考えられます。
脚本が変われば人生が変わる
この、「なんで私はいつもこうなんだろう…」を変えていくためには人生脚本を書き換えていく必要があります。
私達の人生は、知らず知らずの内に人生脚本に操られています。つまり、人生脚本が書き換われば人生も変わるということです。
これから人生脚本を変えるためのステップを紹介していきます。
性格を変えるための具体的なステップです。ぜひしっかり内容を見て実践していってくださいね。
人生脚本を変えるステップ
人生脚本を書き換えるためのステップは、以下の4つです。
①脚本が書かれた背景を思い出す
②脚本を書いた自分を許す
③肯定的な脚本に作り変える
④肯定的な脚本に基づいて行動する
1つずつ説明していきます。
①脚本が書かれた背景を思い出す
まず最初にやることは、禁止令を自分の脚本に書いた昔の出来事を思い出すことです。
禁止令を自分の脚本に書いたのは何歳ごろか?その時自分の身の回りでなにがあったのか?具体的に思い出すシーンはあるか?
自分に問いかけながら、少しずつ当時の自分の感覚を思い出していきましょう。
例えば、「近付くな(信じるな)」という禁止令を持っているなら、なぜその禁止令をあなたは書き込んでしまったのかです。
その背景を振り返ってみると、小学校1年生の頃に信じていた友達に裏切られていじめにあった。それ以来他人を信じるのが怖くなった。
みたいなことが見えてくるかもしれません。
このように、過去を振り返って自分の脚本を書いたきっかけを探ってみてください。
具体的な1つのエピソードじゃなくても、たくさんのエピソードが重なっている場合もあります。例えば親から虐待を受けていた等の場合、日常のたくさんの虐待体験が浮かぶこともあるでしょう。
1つに特定する必要はありません。それらの体験があったから、私は脚本に◯◯を書き込んでしまったんだ。
そのように自分自身を理解していくことが大切です。
②脚本を書いた自分を許す
次にやることは、そうやって自分の脚本に書き込んだ禁止令を許してあげることです。
禁止令を書いたのにはきっかけがありました。ということは、あなたにとってそれは仕方がなかったことなんです。
「こういうつらいことがあった。二度とそういう目に合わないように、自分自身の行動を禁止した。当時は仕方のないことだった」
という風に、自分自身を認めて許してあげてください。
あなたは一生懸命生きています。一生懸命生きていく中で、そういう風に脚本に書いて生きていくしかなかった。
生き残るために必死だったから、脚本に『禁止令』を書いて、偽りの自分を演じてきたのです。
そのこと自体を許してあげてください。
③肯定的な脚本に作り変える
脚本に『禁止令』を書くのは仕方がなかった。それを認めた上で次に考えるのは、「じゃあ今でもその禁止令は役に立っているのか?」ということです。
あなたは自分の書いた『禁止令』によって、がんじがらめにされています。その結果、生きたいように生きられず、つらい思いをすることも多いはずです。だから性格を変えたいと思っているんですよね?
当時は生き残るために必要だったとはいえ、その『禁止令』は今ではあなたの人生の足を引っ張っているのです。そのことに気付くことが重要です。
今まであなたを縛り、守ってきてくれた『禁止令』に別れを告げ、新しい脚本に作り変えていきましょう。
やり方は簡単です。『禁止令』を肯定的に書き換えるだけです。
あなたが日常の中で、『禁止令』によって否定的な行動を取りそうになったとき、その逆の表現に書き換えてみましょう。
「近付くな(信じるな)」なら、「近づいても良い(信じても良い)」という風に書き換えるだけです。そしてそれを自分自身に優しく語りかけてあげましょう。「信じていいんだよ」って。
このように、あなたが持っている『禁止令』をあなたなりの言葉で、肯定的な表現に書き換えてあげてください。
④肯定的な脚本に基づいて行動する
最後のステップです。
脚本を肯定的に書き換えたら、それに基づいて実際に行動してみましょう。
人生脚本は頭で念じただけでは変わってくれません。あなたが生きてきた年数分だけ、あなたは今までの脚本に操られて生きてきている。それだけ強固で頑丈になっているのです。
そんな頑丈なものを、頭の中で念じただけで変わるはずがないのです。
先ほどのステップで、「信じていいんだよ」と言ったところで、実際の行動が真逆の行動を取っていれば、『言ってることとやってることが違うだけの人』になってしまいます。
あなたの周りに1人はいないでしょうか?口と行動が一致しない人。例えば、「俺は一途だよ」と言いながら浮気を繰り返す男。あなたはそんな男を信用できますか?
信用できないだろうと思います。それは自分自身に対しても一緒です。
口では良いことを言っても結局行動が伴わないのでは、自分自身に対して「やっぱり口だけ。私は変われない…」という思いをより強固にしてしまいます。
なので、行動も一緒に変えていくことが重要なのです。
行動を変える具体例
「近付くな(信じるな)」で具体例を1つ挙げます。
「近付くな(信じるな)」の『禁止令』を持っているため、中々恋人が信用出来ない状態です。
そして、恋人からLINEが返って来なくなると、「彼は私を捨てるに違いない」という思いが強くなり、恋人に対して「なんでLINEも返せないんだ?ふざけるな!」みたいな怒りのLINEを送ってしまう。
これがいつものパターンです。
これを新しい脚本で、「近づいても良い(信じても良い)」という風に書き換えてみます。あなたは恋人を信じても良いのです。
あなたが恋人を信じるなら、恋人に対して「ふざけるな」なんてLINEを送るでしょうか?
もしあなたが恋人を信じるとしたら、どんな行動を取るでしょうか?
そんな風に考えてみてください。そして考えた通りに行動してみるんです。
そうやって、新しい脚本に沿って行動することで、あなたの中に新しい脚本が定着して、徐々にそれが自然なあなたの振る舞いに変わっていきます。
ぎこちなくても1歩ずつ
最初は無理に演じてる感じになるでしょう。それは当然です。慣れてないことをするとき、私達はぎこちなくなります。
それは新しい仕事を始めるときとか、車の運転の教習所に通っているときとかと同じです。
ですが、繰り返す内にだんだんとそれが無意識でできるようになってきます。
今までのあなたは、無意識に『禁止令』に沿った行動を取り続けてきました。
しかしこれからのあなたは、それを肯定的に書き換えて、肯定的な行動を意識的に取っていくことが出来ます。
その中で、肯定的な行動は段々と定着して、いつしかそれがいつものあなた、つまりあなたの性格に変わっていきます。
これがあなたの性格を変えるステップです。性格を変えるのは簡単ではありませんが可能です。
ぜひこのステップに基づいて、あなたの性格を『禁止令』から肯定的なものに変えていってください。
では、本日の内容は以上です。
最後までご覧いただき誠にありがとうございました。
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