今回のテーマは、「共依存と恋愛依存の関係」です。
たまにカウンセリングの中で聞かれることがあるので、今回動画で説明します。
共依存と恋愛依存は、かなり関係の深いもので、実際にその特徴は被っていることも多いです。
今回は、共依存と恋愛依存の共通点、違う箇所について説明します。
あなた自身の特徴を見つめ直すためにも、ぜひ最後までご覧ください。
動画で見たい方はこちらからご覧ください。
当オフィスは、『苦しい恋愛から 幸せな恋愛へ』をスローガンに恋愛依存克服専門のカウンセリングを行っております。恋愛に悩んでいる方は気軽にお問い合わせください。
共依存と恋愛依存の関係
どちらも対人関係への依存
共依存と恋愛依存は、非常に近いものです。
まず、どちらも対人関係への依存という点が同じです。
共依存も恋愛依存も、自分一人では起きません。必ず相手がいて起きるものです。
これは、アルコール依存やゲーム依存といったものと大きな違いです。
共依存と恋愛依存は、どちらも対人関係の依存である。という点が大きな共通点です。
恋愛依存は恋愛関係のみ
ただし、異なる点もあります。
それは恋愛依存は、恋愛関係のみを扱っているという点です。
恋人、夫婦などパートナー、もしくは不特定多数の異性など様々ですが、それでも恋愛対象への依存です。
一方で共依存は、恋愛対象以外でも起きえます。例えば、親子関係などが代表的です。
親が子供に依存してしまうというケースも多いです。
恋愛依存と共依存はどちらも対人関係への依存。
ただし、そのうち恋愛対象との依存は恋愛依存となる。と考えてもらえば良いかと思います。
恋愛依存には種類がある
恋愛依存はいくつかの種類に分けられると言われています。
この分け方も研究者によって様々ありますが、
・共依存
・回避依存
・ロマンス依存
・性依存
という4つに分けられることがあります。
恋愛依存の中に共依存が入ってますよね。
つまり、恋人関係の間の共依存は、恋愛依存の共依存って呼ばれるわけです。
そして、恋愛依存の中には、共依存以外のものもあるということです。
じゃあ恋愛依存にはどんな種類があるのか。これから1つずつ特徴を簡単に説明していきますね。
共依存
1つ目は共依存です。
これはいわゆる共依存と変わりません。
共依存は恋愛だけでなく親子関係などでも起こりますって説明しましたが、それがパートナーとの間に起こったときは恋愛依存と呼ばれます。
共依存的な恋愛依存。みたいな感じですね。
共依存の大きな特徴は、『自らを犠牲にして相手を助けたがる』というものがあります。
そのため、恋愛では問題のある人に惹かれやすくなります。問題のある人の方が助けがいがあるからです。
問題のある人と関わるのは当然つらく、モラハラを受けたり、暴力を振るわれたり、金銭を要求されたりなど、様々なつらい目に合うことになります。
しかし、それでも恋人と離れられない。そうしないと自分を保てないからです。
結果、苦しいけど離れられない…という悩みを持つことになります。
共依存については、以前詳しく説明した記事があるので、そちらをご覧ください。
回避依存
2つめは回避依存です。これを恋愛依存に含めるかどうかは、研究者の間でも意見がわかれるものです。
回避依存は、親密になることを避ける傾向があります。人との間に大きな心の壁を作り、距離を取ろうとします。
ただし、避けるといっても完全に人を避けるわけではありません。親密になるのを避けるのであって、積極的に異性を求めることも多いです。
ただし親密にはなれないので、不特定多数の異性と身体の関係を持つといった特徴が出やすくなります。
人と繋がりたいけど、深くつながるのは怖い。だから結果としてうわべだけの付き合いとなってしまい、自分も相手も傷つく恋愛をしやすくなります。
ロマンス依存
3つめはロマンス依存です。
これは相手そのものを求めるというよりも、恋愛の刺激的な部分を求める依存です。
恋愛を『刺激を得るためのゲーム』といったように捉えやすい傾向があります。
なので、不倫や略奪愛など刺激性の強い恋愛に興味を持ちやすくなります。
例えば、恋人がいる異性を誘って自分に気持ちを向けさせる。その過程で得られる刺激がたまらないのです。
その結果、その異性が自分のものになったら、刺激が失われるので相手への興味を失います。
安定した恋愛には刺激がないので興味を持てないのです。
相手が自分のものになるか?ならないか?そのドキドキ感がたまらない。これは、刺激に対して分泌される脳内ホルモンに依存しているためです。
次から次に新しい恋人を求めることになり、恋愛が長続きしない傾向があります。
性依存
4つめは性依存です。
これは性行為への依存です。身体の関係ですね。
性行為の刺激への依存なので、恋愛の心の繋がりといった部分には興味を持てません。
恋愛依存ではなく、ギャンブル依存、ゲーム依存など行動依存に含める研究者もいます。
時に性犯罪に手を染めてしまうとても危険な依存症です。
以上の4つが恋愛依存に分類されているものです。
原因は幼少期にあることが多い
共依存と恋愛依存の関係としてもう1つ大きなものは、原因が幼少期にあることが多いという点です。
以前、共依存とアダルトチルドレンという記事でも説明していますが、共依存になる方の多くがアダルトチルドレンでもあります。
これは恋愛依存の共依存も同じですし、その他の回避依存、ロマンス依存なども同じような特徴があります。
アダルトチルドレンの大きな問題は、子供が自分らしく生きられなかったことにより、『本当の自分』が消失していることです。
それにより生まれる心の空虚感。その空虚感を依存で補おうとしてしまう。
それが何に依存するかの違いとして、共依存だったり、ロマンス依存だったりっていう風に現れ方が違うだけで、根本の原因の部分は同じということです。
呼び方を区別する必要はない
根本の原因の部分は共通しているので、共依存も恋愛依存も治療方針はかなり似ています。
私の恋愛依存克服プログラムでも、恋愛と名付けていますが、このプログラムを通して恋愛以外の人間関係が改善したという方も非常に多いです。
なので、長々と説明してきたんですが、共依存と恋愛依存を区別して考える必要はありません。
もっと言えば、アダルトチルドレンとか、大人の愛着障害とかもそうです。
私のチャンネルでは、それぞれの用語について、質問されることも多いのでそれぞれ動画で説明しています。
ですが、私のチャンネルを熱心に見てくださっている方なら気付いているかもしれませんが、内容はかなり似ています。
同じことばっかり言ってるな…と思われているかもしれません笑
それはその通りで、やはり原因となる部分が共通しているからです。
実際これらは共通点が多いので、研究者によって名前をどう呼ぶかです。それに気を取られ過ぎると混乱します。
大事なのは、あなたが恋愛だったり親子関係だったりで抜け出せない苦しみを抱えているかどうかです。
その苦しみがあるなら、あなたはそれをどうにかして克服しなければいけません。
その苦しみをなんと呼ぶか、それは、共依存でも恋愛依存でも、アダルトチルドレンでも大人の愛着障害でも、それは好きなように呼んでください。
終わりに 共依存と恋愛依存
今回は、共依存と恋愛依存の関係について説明しました。
最後に内容をまとめます。
・どちらも対人関係の依存である。
・共依存は恋愛以外の関係でも発生する。
・恋愛依存の中には、共依存、回避依存、ロマンス依存、性依存という種類がある。
・どちらも原因は幼少期にあることが多い。
・アダルトチルドレン、大人の愛着障害とも関連が深い。
・なんと呼ぶかよりも、対人関係で抜けられない苦しみを抱えているかどうかが重要。
ということになります。
何度も言いますが、呼び方は重要ではありません。
あなたの中に抜けられない苦しみがあるなら、それをどう克服していくか?克服のプロセスこそが重要です。
しっかり自分自身と向き合い、自分自身を見つめて、克服に向けて歩みだしていってください。
では、本日の内容は以上です。
最後までご覧いただき誠にありがとうございました。
自分ひとりで進めるのが難しいと感じる方は、ぜひ当オフィスの恋愛依存克服プログラムをご利用ください。
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