今回のテーマは、「アダルトチルドレンの6つのタイプ」です。
アダルトチルドレンについては以前別の動画で説明していますが、今回はそれよりも1段細かくアダルトチルドレンの特徴を説明していきます。
アダルトチルドレンは、いくつかのタイプに分かれると言われています。そのタイプによって、その人の特徴の現れ方が違っています。
今回は、それぞれのタイプについて説明します。これは、あなたが今なぜ生きづらいのか?を理解する上で役に立つと思います。
私はアダルトチルドレンかもしれない…と感じている方はぜひ最後までご覧ください。
動画で見たい方はこちらからご覧ください。
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アダルトチルドレンの特徴とタイプ
アダルトチルドレンとは
最初に、アダルトチルドレンとはなにかを簡単におさらいします。
アダルトチルドレンとは、「家庭内トラウマが原因で、傷を抱えたまま大人になった人たちのこと」を指します。
家庭内トラウマというのは、主には『機能不全家族』に育てられたことによる様々なトラウマという意味になります。
機能不全家族とは、その名前の通り「家族という機能が上手く働いてない」という意味です。
これは以前の動画でも紹介しているので、詳しく知りたい方はそちらをご覧ください。
様々な機能不全家族
一口に『機能不全家族』といっても、その内容は様々です。
例えば、
親が自分の感情を制御出来ずに、感情に任せて虐待をするとか。
優秀な子供に育てようと、厳しすぎる教育を行うとか。
夫婦仲が悪くて喧嘩ばかりで、家庭が冷え切っていたとか。
親が子供を放っておいて遊び回る、ずっと仕事をしているとか。
まあ、様々な種類があります。挙げればキリがありません…。
子供は本来、自然に自分の感情を表現し、その中で周囲と強調しながら大人になっていきます。
しかし、機能不全家族に育った場合、家庭の問題が何より優先され、その中で子供の人格・感情というものが表現出来ません。
子供は自分を感情を消し、家庭を成り立たせるための歯車としての役割をこなさなければならない。
その役割こそが、本日紹介する6つのタイプです。
アダルトチルドレンのタイプ
問題だらけの家庭の中で、自分はどうすれば身を守れるか。どうすれば家族を守れるか。どうすれば親に振り向いてもらえるか。子供なりに必死で考え、生き残るために必要な役割を演じる。その役割を6つに分類したものです。
実際は研究者によって種類もまちまちなので、私が説明しているのはそのうちの1つだと思ってください。
では、役割を1つずつ説明していきます。
①ヒーロー(英雄)
この役割は、『優秀ないい子』でいることに必死になります。
例えば、勉強やスポーツで良い成績をとらなければならない。といったある種強迫観念に駆られています。
そうやって自分が優秀でいれば、家族をつなぎとめられる。と考えているからです。
逆を言えば、「優秀でなければ価値はない」と考えているとも言えます。
だから努力を続けなければならないし、努力しない人に対し否定感を持つことになります。
周囲からの評価は高いので、一見すると問題ない人のように見えます。しかし、あくまでそれは役割です。
②スケープゴート(問題児)
この役割は、敢えて悪い子で居続けようとします。
それは、自分が問題児となることによって、家族の問題を隠そうとしたり、逆に家族を一致団結させるためです。
例えば、補導されて警察に呼ばれれば、両親そろって謝りにくるとか。自分が問題を起こしているうちは、家族は安泰だと無意識に感じているということです。
家族の問題を一身に背負う、ごみ箱のような役割を敢えて担っているのです。
周囲からは当然「問題児」と思われますが、実はとても優しく、家族をつなぎとめるために必死なのです。
③ロストチャイルド(忘れられた子)
良い子でもなく、悪い子でもなく目立たないでいようとします。
目立てば叱られるから、自分を出さずにひっそりと身を隠します。
周囲からは、「おとなしくて面倒をかけない子」という風に見られます。
自分を出せば傷つけられるからと、怯えて殻に閉じこもっているのです。
④マスコット(道化師)
家族の雰囲気が悪くならないように、敢えて軽くふるまったり、幼稚にふるまったりして、場を和ませようとします。
場の空気を読みすぎるので、人の顔色を常に伺う傾向があります。
周囲からは「明るい、面白い」と思われがちですが、内心ではとてもびくびくして周囲の様子を伺っています。
⑤ケアテイカー(世話焼き)
子供ですが、親の代わりに親や他のきょうだいの面倒を見ることに必死になります。
自己犠牲的に、「自分が支えなければ」という思いに駆られます。
自分を犠牲にして周囲を支え続けることになります。
子供のころからそうやって生きてきたせいで、「自分がどうしたいか」がわからず、自分の存在価値を「他人を支えること」で見出そうとします。
周囲からは「優しい」と思われがちですが、自分の価値を見出すために必死で世話を焼いているのです。
これは共依存で非常によく見られる特徴です。
⑥プリンセス、プリンス(パパの王女様/ママの王子様)
自分を犠牲にして、親の思う通りに生きようとします。
女の子ならパパにとっての理想の女性役、男の子ならママにとっての理想の男性役を演じさせられたりします。
そうしないと親に愛されないので、必死で親にとっての理想を演じようとします。
大人になってからも、周囲のの理想に自分を合わせようとします。
家庭の状況に合わせた役割を演じる
以上、アダルトチルドレンの6つのタイプを紹介しました。
どうでしょう?あなたに当てはまりそうなものはありましたか?1つではなく複数当てはまる場合もあります。
なぜこのように様々なタイプに分かれるかというのは、元々持っていた性格というのもありますが、それ以上にその時の家庭の状況に合わせようとするためです。
例えば、きょうだいの一番上、長男、長女はヒーローやケアテイカーになりやすかったり、末っ子はマスコットになりやすかったりという傾向があったりします。
家族の機能が働いていない機能不全家族において、その家庭の問題を押し付けられて、自分の性格を犠牲にして役割を演じてしまう。それがアダルトチルドレンです。
大人になっても役割を演じ続けてしまう
家庭に応じた役割を演じてしまった。ということは、これらのタイプはどれも、家庭の中で演じざるを得なかった役割であって、本当のあなた自身ではないということです。
自分を犠牲にして、家庭内の役割を演じ、それ故に自分を失っている。だからアダルトチルドレンは大人になってからも苦しいのです。
本当の自分自身がわからず、与えられた役割を大人になってからも演じ続けてしまうから。
もはやそれが自分自身であると勘違いしています。
例えばヒーローなら、「優秀であらねば自分ではない。優秀ではない自分に価値はない」と優秀で居続けようとします。
他のタイプも同様です。それが自分自身の本性であると勘違いしているのです。
これがあなたの苦しみの底にあります。本当の自分がわからず、ただ役割を演じ続けてしまう。
もうその役割は必要ない
あなたが大人で、実家から離れているとしたら、もうあなたにはその役割は必要ありません。
その役割は、子供のころに家庭内で生き抜くための役割でした。その家庭から抜け出した以上、その役割にはあなたを苦しめる力しかないのです。
あなたに必要なのは、役割を捨て、本当の自分を見つめることです。
もちろん、簡単ではありません。役割はあなたの身体に染みついているのですから。
役割は頑固なクセである
あなたが演じている役割というのは、頑固なクセです。
クセというのは、誰にでもあります。例えばイスに座っているときについ足を組んでしまう。なんてのもそうです。
子供の頃からずっと演じ続けてきたクセだから、大人になってもその役割グセが自然と出ているってことなんですね。
ヒーローなら、「優秀じゃないと。周りから評価されないと」みたいに焦ったり、ケアテイカーなら、「私があの人を助けないと」って使命感に駆られたり。これらはすべてクセだってことです。
これはあなたが生きてきた年数分だけ染み付いたクセなので、頑固だし厄介なものです。
だけど、クセっていうのは変えることが出来ます。
例えば、日本に住んでいた人が外国に引っ越すと、その外国の文化に馴染めず苦労するというのはよく聞く話です。
しかし、外国に何年も住んでいれば、やがてその文化が染み付いていき、それが自然になっていく。というのもよく聞きますよね?
人間っていうのは、とても順応性が高い生き物です。新しい文化に触れると、最初は苦労しますが、それでもやがて慣れていく事ができます。
クセは変えていける!
あなたを苦しめているのは、子供の頃に家庭で植え付けられた役割クセです。
そのクセが、大人になって家庭から離れても消えずに、恋人だったり職場の関係だったりで苦労してしまう。
大事なのは、そのクセに気づいて、少しずつ新しいクセに変えていくことです。
あなたの周りには、あなたとは違ったクセを持った人がたくさんいます。
あなたよりももっと素直に、「自分を表現する」、「自分を大切にする」というクセを持った人が周りにいるはずです。
そんな周りの人のクセをチェックしてみてください。そして自分とどう違うのか?観察してみましょう。
すべてがクセだと気づけたら、少しずつ新しいクセを取り入れていけばよいのです。
クセを変えるのは簡単ではありませんが、意識すれば少しずつ変えていくことが出来ます。
終わりに 家庭の役割から解放されよう
今回は、アダルトチルドレンのタイプについて説明してきました。
アダルトチルドレンは、問題ある家庭で育ったせいで、その中で様々な役割を演じてきたことで、それがクセになってしまい、大人になってからも苦労しやすくなります。
しかし、家庭から出てしまえば、もうその役割は必要ないのです。その役割から解放されて良いのです。
今回の動画で、自分が子供の頃から持っているクセに気づけたなら、少しずつそのクセを変えていきましょう。
人間は、慣れないことをするとき、必ず不安だししんどい思いをします。
しかし、新しいクセが馴染んでしまえば、すごく楽になるし、生きやすくなります。
ぜひ、自分を家庭の役割から解放させて、自由にしてあげてください。
では、本日の内容は以上です。
最後までご覧いただき誠にありがとうございました。
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