コラム(恋愛依存について)

あなたはどのタイプ?恋愛・人間関係に影響する「愛着スタイル」4つのタイプとは

今回のテーマは、『愛着スタイル』についてです。

人間関係や恋愛でいつも同じような悩みを繰り返してしまう。 「どうして私だけうまくいかないの?」 そんなふうに感じることはないでしょうか?

その原因は、もしかしたら“あなたの愛着スタイル”にあるかもしれません。

今回は、愛着スタイルとは何か、4つのスタイルの特徴について分かりやすく解説していきます。

自分のスタイルを知ることで、対人関係や恋愛における悩みがグッと整理されます。そこには、生きやすくなるヒントが隠れています。

ぜひ最後までご覧ください。

愛着とは何か(前回のおさらい)

愛着とは、他者との間に築かれる絆や信頼関係のことを指します。

特に子ども時代に親との間で愛着が形成できるかどうかは非常に重要です。それがその人の「他者との関わり方」や「自分自身との向き合い方」に大きく影響すると言われています。

親との関係が安心できるものであれば、他者にも自分にも自然と信頼を持ちやすくなります。
一方で、安心できない関係性の中で育った場合、人間関係に対する不安や、自己否定の感情を強く抱きやすくなるのです。

大人の愛着障害について

続いて、「大人の愛着障害」という言葉についてお話します。最近では、SNSや書籍などでもよく紹介されているので、あなたも耳にしたことがあるかもしれません。

この「大人の愛着障害」という言葉。
実は、医学的には正式な病名ではありません。

というのも、「愛着障害」というのは、もともと子どもに対して診断されるもので、医学的には大人には診断されないとされているからです。
つまり、「大人の愛着障害」という病気そのものは存在しない、ということになります。

でも実際には、大人になっても愛着にまつわる苦しみを抱えている人はたくさんいます。
子どもの頃に親との関係で安心できなかった、心が傷つくような経験をしてきた。
そのままトラウマを抱えて大人になってしまった。

恋愛で苦しくなったり、人間関係がうまくいかなかったり、自分に自信が持てなかったり……そうした生きづらさの背景に、子ども時代の愛着トラウマがある場合が多いのです。

そうした状態が、一般的に「大人の愛着障害」と呼ばれているのですね。

この「大人の愛着障害」を根本から癒していくには、過去の愛着トラウマと向き合い、少しずつケアしていくことが必要です。

愛着スタイルとは?

「大人の愛着障害」という言葉の背景には、私たち一人ひとりが持っている“愛着のかたち”が深く関係しています。

人は誰しも、子ども時代の親との関係の中で「愛着スタイル」と呼ばれる対人パターンを形成していきます。
このスタイルが、大人になってからの恋愛や人間関係、そして自分自身との向き合い方にまで大きな影響を与えるのです。

4つの愛着スタイル

愛着スタイルは、大きく次の4つに分類されます:

  • 安定型(安心型)
  • 不安型(依存型)
  • 回避型
  • 恐れ型

このうち「安定型」は、他者と健全な関係を築きやすく、困難があっても柔軟に対処できるスタイルです。

一方、それ以外の3つ(不安型・回避型・恐れ型)の方は、対人関係においてさまざまな葛藤や不安を抱えやすく、「大人の愛着障害」と呼ばれる状態にあたります。

愛着スタイルが分かれる理由

では、なぜ人によって愛着スタイルが分かれるのでしょうか? それは、子どもの頃の家庭環境や親との関わりによって形成される、

  • 自分を信頼できるかどうか
  • 他者を信頼できるかどうか
    という2つの“信頼感”の軸によって決まるからです。

特に「自分を信頼できるかどうか」は、いわゆる自己肯定感に近いものです。「私は存在していていい」「私は大切な存在だ」と思えるかどうか、という感覚ですね。

2つの信頼感の軸と、4つのスタイルの関係はこちらの表をご覧ください。

この愛着スタイルは、大人になった後の恋愛関係や職場などでの人間関係、自己肯定感にまで影響を及ぼします。

では、これからそれぞれのスタイルについて詳しくお話していきます。

安定型(安心型)

まずは、4つのスタイルの中で最もバランスが取れていると言われる「安定型(安心型)」からご紹介します。

安定型の人は、他者を信頼しながらも、自分のこともちゃんと信じることが出来ます。

たとえばこんな特徴があります:

  • 自分の気持ちや考えを、素直に相手に伝えられる
  • 困ったときには、素直に人に頼ることができる
  • 相手の感情にも自然と寄り添える
  • 一人でも落ち着いて過ごせるし、誰かと一緒にいるのも楽しめる

こうした安定型のスタイルは、子ども時代に「困ったときには助けてもらえた」「安心して甘えられた」「自分の気持ちを受け止めてもらえた」といった経験の積み重ねから育まれていきます。

つまり、親との関係の中で「自分は愛されていい存在だ」「人は信頼できる」と自然に思えるようになった結果、生まれるスタイルなのです。

もちろん、今「私は安定型じゃないかも」と思った方も、がっかりしなくて大丈夫です。
この安定型のスタイルは、あとからでも育んでいくことが可能だからです。

「安心できる関係」「受け止めてもらえる経験」「自分を肯定できる体験」
こういったものを少しずつ積み重ねていくことで、愛着スタイルは変化していきます。

不安型(依存型)

次にご紹介するのは、「不安型」の愛着スタイルです。

このタイプの方は、自分に自信が持てず、他者との関係に強い不安を感じやすい傾向があります。

たとえばこんな特徴があります:

  • 自分に自信が持てず、一人でいると不安や孤独感を感じやすい
  • 相手の反応に敏感で、「嫌われたかも」とすぐに不安になる
  • 相手に合わせすぎてしまい、自分の気持ちを押し殺してしまう
  • 愛されたい気持ちが強く、少しでも距離を感じると不安になる
  • 見捨てられ不安に怯える

不安型の人は、「人とつながりたい」「愛されたい」という気持ちがとても強い一方で、「自分にはその価値がない」「相手に見捨てられるかも」という思いにとらわれがちです。

そのため、恋愛や対人関係において、相手に依存的になったり、相手の反応に過剰に敏感になったりすることがよくあります。

こうしたスタイルは、子ども時代に親から自由を認められなかった場合に育ちやすいと言われています。

たとえば:

  • 親が過干渉、過保護で自分の意見を言えなかった
  • しつけが厳しく、自由が許されなかった
  • 親が共依存体質だった

こういった環境から、自分らしく自由に過ごす経験が乏しく、その結果自分に自信が持てず、他者に依存的になってしまったのです。

でも、不安型の愛着スタイルを持つ方も、少しずつ「安心できる関係」を経験していくことで、変化していけます。

「本当の自分でも大丈夫なんだ」
そう思えるような関係性や体験を重ねていくことで、安心感と自己肯定感が育まれていくのです。

回避型

3つ目は、「回避型」の愛着スタイルです。

このタイプの方は、他者に頼ることに抵抗があり、感情を見せることが苦手な傾向があります。
一見、落ち着いていて自立しているように見えることが多いのですが、心の深い部分では人との距離を保ちたがる傾向があるため、対人関係が安定しません。

具体的には、こんな特徴があります:

  • 悩みを人に話すのが苦手
  • 1人で抱え込みやすい
  • 感情を抑えてしまい、何を感じているかわからなくなる
  • 他者に冷たい態度を取ってしまいがち
  • 心から頼るよりも、利用する

回避型の人は、「他人に頼ると裏切られる」「弱みを見せたら傷つく」という思いを心の奥底に抱えていることが多いです。

そのため、人との距離を縮めすぎないようにすることで、心を守っているのです。

この愛着スタイルは、子ども時代に感情を表現しても十分に受け止めてもらえなかった経験があると、育ちやすいと言われています。

たとえば:

  • 親が無関心で子供の相手をしない
  • 感情を出すと、「泣くな」と怒られる
  • 甘えようとすると、「自分でやりなさい」と突き放された

こうした経験から、「感情を見せると否定される」「人に頼っても意味がない」と感じてしまい、人との距離を取るスタイルが身についてしまうのです。

でも回避型の方も、「安心して甘えられる関係」や「感情を受け止めてもらえる体験」を少しずつ重ねることで、
**「人に頼ってもいい」「感情を見せても大丈夫」**という感覚を育てていくことができます。

恐れ型

4つ目は、「恐れ型」の愛着スタイルです。

このタイプの方は、他者とのつながりを求めつつも、同時に強い不安や恐れを感じてしまうという、相反する気持ちを同時に抱えているのが特徴です。

具体的には、こんな傾向があります:

  • 自分で決断するのも苦手だが、頼るのも苦手
  • 人と親密になりたいのに、なぜか距離をとってしまう
  • 親しくなると、「どうせ裏切られる」「また傷つく」と
  • 不安になる
  • 関係が深まると、自分から壊してしまうことがある
  • 相手の反応に過敏で、すぐに不安になる

恐れ・回避型の人は、**「人を信じたい。でも信じるのが怖い」**という矛盾を抱えているため、
人間関係の中で相反する思いを抱くことが多く、とても生きづらさを感じやすい傾向があります。

このタイプは、子ども時代に安心できる愛着が得られなかっただけでなく、愛情をくれるはずの親から傷つけられた経験があると、育ちやすいと言われています。

たとえば:

  • 親からの精神的、身体的な虐待を受けていた
  • 親の気分が不安定で、優しかったり怒ったりする
  • 親の気分次第で怒られるので、常に親の顔色を伺う

こうした環境で育つと、人との関係に対して「求めたいけど怖い」という複雑な感情を抱えるようになってしまうのです。

恐れ・回避型の方は、自分でも気持ちの整理がつかず混乱してしまうことも多いですが、
安心できる関係性の中で「信じてもいいかもしれない」と思える体験を重ねていくことで、少しずつ心が癒されていきます。

自分の愛着スタイルをチェックするワーク

ここまででご紹介した「4つの愛着スタイル」。

あなたは、どれに一番近いと感じましたか? 改めて表にまとめていますので、ご自分の一番当てはまるなと感じるスタイルをチェックしてみてくださいね。

愛着スタイル主な特徴
安定型自分にも他人にも信頼を持てる。人と安心して関われる。
不安型自分に自信がなく、相手の気持ちが気になりすぎる。
回避型他人を頼らず、自分だけでなんとかしようとする。
恐れ・回避型人と関わりたいが、傷つくのが怖くて距離を取ってしまう。

どれか一つにきれいに当てはまるとは限りませんが、「自分の傾向」を知ることが第一歩です。

もしよければ、この動画を見終わったあとに、「自分はどのスタイルに近いか」「どんな場面でそう感じるか」を動画のコメント欄に書いてみてくださいね。

小さな気づきが、自分自身との向き合いにとって大切なヒントになります。ぜひ今回の動画をきっかけに、自分自身を見つめ直してみてください。

終わりに 愛着スタイルから自分を見つめ直そう

今回は「愛着スタイルとは何か?」そして「4つのタイプとその特徴」についてお話ししました。

自分の愛着スタイルを知ることは、単なる性格診断ではありません。 過去の体験や心の傷、そして今の人間関係のパターンに気づくことができる、大切な手がかりになります。

そして何より、愛着スタイルは「変えられる」ものです。

安心できる関係性の中で、自分に優しく接し、過去のトラウマを少しずつ癒していくことで、私たちは変わっていけます。

このチャンネルでは、今後も「愛着トラウマ」や「安心できる人間関係の築き方」についてお伝えしていきます。

動画の内容を通して、自分自身を見つめ直し、生きづらさを克服していってもらえたら嬉しいです。

あなたが少しずつ、自分らしく生きられるようにサポートしていきます。一歩ずつ乗り越えていきましょう。

今回は以上です。

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