今回のテーマは、「周りに流されやすい」です。
これもよく相談をいただく内容です。
人の意見に流されやすい。自分に自信が持てずに生きづらい。そんな風に悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。
動画で見たい方はこちらからご覧ください。
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周りに流されやすい
周りに流されやすくて悩んでいるという方は、それゆえに生きづらさを抱えているということが多いです。
本当はこうしたかったんだけど、周りに流されてしまってモヤモヤしてしまうとか。
自分の意見を言いたいんだけど言えないとか。
そもそも自分に自信が持てないとか。
そんな自分を変えたくて自分磨きを頑張ってるんだけど、中々自信にならないとか。
そのような悩みを抱えることが多くなります。
周りに流されるのは普通のこと
そんな方にまず最初にお伝えしたいのは、周りに流されるということは人間にとって普通のことだということです。
「周りに流されるのは悪いことだ」とか、「周りに流される自分は弱い人間だ」とか、そういう風に思ってしまいがちなんですが、実は大半の人は周りに流される傾向があります。
これは心理学の実験から明らかになっていることです。
周りに流されるかを測定する実験
大半の人は周りに流されやすいという話をしましたが、じゃあどういう実験でそれを証明したのか。実験の内容についてお話します。
心理学者のソロモン・アッシュという方が行った、アッシュの同調実験というものです。
実験内容は、
・会場に数人の人を集め、問題を出す
・非常に簡単な問題で、通常なら正答率99%以上
・問題には順に1人ずつが回答
・参加者の内、1人だけが何も知らず、他は全部サクラ
・サクラはわざと間違える
・1人はサクラに流されず正解を言えるか?を測定
というものです。なんとも意地悪な実験ですよね…
実験の結果
そして実験の結果は、75%の方がサクラと同じ回答した。つまり間違った回答をしたという結果になりました。
75%の方が周りに流されたということなんです。
そうなると逆に、流されなかった25%の人がすごい!ってことになりますよね。
私達はつい、流されるのは弱い人だと考えがちです。しかし実際は大半の人が流されるということなんです。
周りに流されなさそうな一部の有名人。例えば誰でしょう?ひろゆきさんとか?に憧れるあまり、「周りに流されるのは弱い人」と考えがちになります。
ですが、大半の人は流されるのです。
ちなみにこの実験は、アメリカでも日本でも行われています。
よく、「日本人は周りに流されやすい」なんて言われますよね?しかしこの実験の結果は、日本もアメリカも同じような結果になりました。
つまり、日本人だけが特別流されやすいなんてことはなかったのです。
アメリカ人も日本人も、大半の人は周りに流されやすいということです。
人は社会的な動物
人は社会を作って生きてきた動物です。
これは「社会の一員でありたい」という思いや、「皆がやってるから安全だろう」というような思いから来ていると言われています。
身近な例が口コミ評価ですね。多くの人が高い評価をしているならきっと良いものだろう。と考え、口コミを参考にする方はとても多いです。
これも、周りに流されている一例です。
今や、飲食店を探す時に口コミを見るなんて当たり前の行動ですよね。私達人間は、周りに流されやすいように出来ている。流されることで安心感が得られるように出来ているんです。
もちろん、それが正解なこともあれば間違いなこともあります。
ただ、そういう風に出来ているということなので、あなただけが特別なわけではないということです。
特別な人を目指す必要はない
ここからが大事なことなんですが、75%が周りに流されているとしても、75%が生きづらさを抱えているわけではないということです。
あなたは、生きづらさをなんとかしたいと思って「周りに流されない強い人」を目指しているかもしれませんが、目指すべきは普通の75%の人です。
特別な25%を目指す必要はありません。
むしろ、特別な人になろうとすることが自分を余計に苦しめることになりがちだからです。
原因は強い自己否定
つまり、あなたを苦しめている本当の原因は、「流される自分なんてダメ」という強い自己否定です。
流されるなんて75%の人間が行っているごく普通のことなのに、自分だけが特別弱いように感じて自分を罰してしまう。その自己否定が自分を苦しめているのです。
これは周りに流されること以外にも行われているでしょう。なにかにつけて、「こんな自分はダメ」、「もっとこうあらねば」と自己否定を繰り返しているはずです。
その自己否定が苦しいから、だから理想の人間になれれば自己否定から解放されると信じて、特別な人になろうとしている。
普通の人は、そんな特別なことをしなくても日々を平穏に暮らしているのに。
あなたは特別な人になる必要はないのです。
「自分はダメだから、特別にならなければならない」という自己否定、思い込みさえ解ければ良いのです。
自己否定がさらに流されやすくする
そして自己否定が強ければ、ますます他人に流されることになります。
自己否定が強くなると自分を信じられなくなるからです。
自分は間違っている。だから他人の答えに合わせるしかない。そういう考えになってしまう。
すると、ますます自分が嫌いになり、さらに自己否定が強くなる。
その結果、自分の軸が育たず、さらに流されやすくなってしまうのです。
自分軸を育てよう
大切なことは、「自分をありのまま見つめること」です。
たとえ周りに流されたとしても、「それも自分」だとみつめてあげる。
そして、その時なぜ自分が流されたのか、その自分の想いに気づいてあげることが大切です。
例えば、「私は本当は◯◯だと思ったけど、周りの人に合わせないと嫌われそうな気がしたから、皆と同じ☓☓を選んだ。悔しいけどあのときはそうするしかなかったんだよね」みたいな感じで、その時判断した自分自身を認めて許してあげましょう。
そこには必ずあなたの想いが隠れています。その想いは悪いものではありません。
自分が何を考えてそうしたかをしっかり理解してあげること。
「私はこうだ、これでいいんだ」という納得感があなたの自分軸を育てていきます。
終わりに 流される自分を認めよう
今回は、「周りに流される」というお悩みについて答えてきました。
周りに流されることはごく普通のことで、特別なことではないということを心理学の実験を使って説明しました。
あなたを苦しめているのは、「周りに流されること」ではなく、「そんな自分をダメだと責めること」です。
「流されちゃう自分も自分だよね」と認め許してあげることで、自分軸は育ち、逆に自分自身で決断する力も増していきます。
流される自分を認めて、そんな自分を受け入れて前に進んでいきましょう!
では、本日の内容は以上です。
最後までご覧いただき誠にありがとうございました。
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