恋愛依存について(コラム)

恋愛依存と嫉妬〜恋人への嫉妬で苦しい方へ〜

今回のテーマは「恋愛依存と嫉妬の関係」です。

恋人がいるにも関わらず、嫉妬心が苦しくて恋愛を楽しめない…という悩みを持つ方はとても多いです。そんな方はもしかしたら、恋愛依存が原因で嫉妬しやすい状態になっているのかもしれません。

今回は、嫉妬とはなにか、なぜ嫉妬してしまうのか、どうやって対処していけばいいか。といったことを説明します。ぜひ最後までご覧ください。

動画で見たい方はこちらからご覧ください。

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恋愛依存と嫉妬の関係

嫉妬とは

最初に、嫉妬とは何かを簡単に説明します。

嫉妬は自分と他者とを比較して、自分の方が持ってない、他者のほうが優れているという思考からくるネガティブな感情です。嫉妬は、様々な感情が合わさった複雑な感情です。

例えば、自分が持ってないものを他者が持っていることに対する怒り。それを持っていない自分はだめだという劣等感。自分の地位を失ってしまう(奪われてしまう)という不安。

そういった様々なネガティブな感情が合わさり、自分を苦しめます。嫉妬が苦しいのは、これらの感情が同時に自分に襲いかかってくるからです。

 

恋愛中の嫉妬とは

では恋愛中に感じる嫉妬とはどういうものか説明します。恋愛中に感じる一番大きな嫉妬は、『恋人が自分に関心を向けてない時』です。

よくあるのは、恋人が他の異性と楽しそうに話している時とかです。ただ、必ずしも異性だけとは限らず、恋人が趣味に夢中になってるとか、友人と遊び回ってるときとかも強い嫉妬を感じることもあります。

これは先ほど説明した、「自分の地位が失われる恐怖」が関連しています。恋人が自分から関心を失い、自分以外のものに夢中になるのが怖いのです。さらに、自分はそれ以下であるという劣等感にも苦しむことになります。それらが合わさり、嫉妬として現れてきているのです。

そして、このような感情が強くなるのは、恋愛依存が大きく関連しています。

 

恋愛依存とは

恋愛依存は、恋人に依存して、その関係が無ければ自分の価値を感じられない状態です。恋愛依存の人は恋人からの愛情を常に求め、それが得られないと極度の不安や孤独感を感じることになります。

つまり、恋愛依存の方は恋人の関心を失うと自分の価値がなくなってしまう(と思い込んでいる)のです。となると恋人の関心を失うことがなによりも怖くなります。当然ですよね。

 

恋愛依存と嫉妬の関係

恋人の関心を失うのが怖いし、恋人が他のものに関心を奪われると、自分には価値がない…と無価値感に襲われることになる。それが、恋愛依存と嫉妬の関係です。

自分の価値を恋人に依存しているから、それを失うのがなによりも怖い。だから恋人の関心が移るものに嫉妬し、そのネガティブな感情に苦しめられているのです。

 

嫉妬が束縛を生む

嫉妬は自分が苦しいだけでなく、恋人との関係を悪化させる原因にもなります。嫉妬心が強くなることで、様々な問題が生まれます。

最大の問題は、嫉妬心が強くなることで束縛が強くなることです。

恋人の関心が他に移り自分の価値がなくなることが何よりも怖いので、恋人の関心を自分だけに向けようとする。そのために恋人の行動をコントロールしたり、監視したりする。

当然恋人はそれを窮屈に感じます。「自由にさせてくれ。そんなに自分が信用できないのか?」そんな風に口論になることも増えてきます。最悪の場合、それが原因で恋人に振られることもあります。

恋人に振られないように束縛したのに、それが原因で振られてしまう。これでは完全に逆効果です。それはわかっていても、嫉妬心から束縛するのが止められない…そんな悩みを持ち、私のところに相談に来るかたも非常に多いです。

それくらい強い嫉妬心は恋愛を苦しめる原因になる。安定した幸せな恋人関係を築くためには、自分自身の嫉妬心に対処していく必要があるのです。

 

嫉妬心への対処法

ここからは、恋愛を安定させるために自身の嫉妬心への対処法を説明します。あなたに実践してもらいたいのは次の3つです。

1.嫉妬心を抑え込まないこと、2.認知の歪みを整えること、3.自分のやることに集中することです。1つずつ詳しく説明します。

1.嫉妬心を抑え込まない

嫉妬心で自分が苦しんでいる。そう気付いた方は、自分の嫉妬心を抑え込み、消そうとします。あなたもきっとやろうとしたことがあるはずです。

しかしその結果、嫉妬心は消えたでしょうか?もし消えたならこの記事は見てないはずですよね。嫉妬心を消そうとしても消せない…。そんな風に悩んだはずです。それはあなただけではありません。皆そうです。

これはどんな感情もそうなのですが、感情は抑え込むとますます暴れ出すという特徴があります。例えるなら、空気がパンパンに膨らんだ風船を手でぎゅっと抑え込むようなものです。そうすると当然風船は破裂しますよね。

感情は抑え込んではだめなのです。むしろ表現した方が感情の行き場が出来て、破裂することを防げるのです。

例えば日記に自分の思ってることを書きなぐるとか、友達に聞いてもらうとか。話せる友達がいなければカウンセラーに聞いてもらうでもいいです。そうやって感情を外に出してあげた方が、自分自身も楽になるし破裂して恋人にぶつけるリスクも減ります。

 

2.認知のゆがみを整える

嫉妬心の原因は、『恋人が自分への関心を失うことへの恐怖』と、『恋人に愛されない自分への無価値感』です。

例えば、恋人が趣味に夢中になったら、「自分には価値がない。恋人は自分を捨ててしまう」と考えたりする。それが嫉妬心として現れます。

しかしこれは実は非常に極端な考えです。なぜ恋人が趣味に夢中になったら自分に価値がないのでしょうか?その両者には関係がないことも多いです。

恋人が趣味夢中になる→私は無価値。

このような考え方を『結論の飛躍』と呼びます。これは『認知のゆがみ』と呼ばれるものの1つです。認知のゆがみとは人それぞれの持つ心のクセのことです。クセの中でも極端に考えやすいものを認知のゆがみとして分類しています。

この自分自身の極端な考え方、認知のゆがみを整えていくことで、もっと物事を楽に捉えることが出来ます。そうすると強い嫉妬心に苦しめられることも減ってきます。

認知のゆがみについては以前詳しく紹介しているので、興味のある方はこちらもご覧ください。

認知のゆがみについて

 

3.自分のやりたいことに集中する

嫉妬心が強くなりすぎる原因は、恋人の関心を失うと自分の価値がなくなるという恐怖です。自分の価値が恋人次第になってしまっている。自分のすべてが恋人次第になっていれば、恋人の関心が自分に向いているかどうかが気になってしまうのも当然です。

この状態を改善するには、あなた自身の関心を恋人以外に作っていく必要があります。それが、『自分のやりたいことに集中する』ということです。

自分のやりたいことを作り、それに時間と情熱を費やす。そうすることであなたの価値が恋人だけではなくなります。(そもそもあなたの価値は恋人だけではない。そのことを取り戻す必要があるのです)

そうやって自分のことに集中すれば、「恋人の関心を失えば自分は終わり…」という思い込みから脱却できます。そうすれば嫉妬心は自然と弱くなります。

以上の3つが、恋愛依存からくる嫉妬心への対処法です。ぜひ日々の生活の中で意識して実践してもらいたいと思います。

 

終わりに 依存を克服し嫉妬心から解放されよう!

今回は恋愛依存と嫉妬の関係について説明してきました。

嫉妬は様々なネガティブな感情が組み合わさったとても苦しいものです。

その背景には、自分の価値を恋人に依存してしまう恋愛依存があります。

嫉妬心の苦しみを減らしたいなら、自分自身の嫉妬心を見つめ、嫉妬を生み出す極端な認知のゆがみを整え、そして自分自身のやりたいことに集中していく必要があります。それらを行うことで恋愛依存状態を克服でき、嫉妬心は自然と弱まっていきます。

あなたが恋愛依存を克服し、嫉妬心に苦しめられない幸せな恋愛関係が築けることを祈ってます。

 

では、本日の内容は以上です。

最後までご覧いただき誠にありがとうございました。

 

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