今回のテーマは、「アダルトチルドレン(AC)はなぜ恋愛依存になりやすいか?」です。
アダルトチルドレンで恋愛に依存しやすい方はとても多いです。私の恋愛依存克服プログラムにも、アダルトチルドレンの特徴を持った方が多く参加されています。
もしアダルトチルドレンという言葉を初めて聞いたという方は、アダルトチルドレンとは何かを説明した動画もあるので、先にそちらをご覧ください。
今回は、一体どうしてアダルトチルドレンは恋愛依存になりやすいのか説明していきます。
動画で見たい方はこちらからご覧ください。
当オフィスは、『苦しい恋愛から 幸せな恋愛へ』をスローガンに恋愛依存克服専門のカウンセリングを行っております。恋愛に悩んでいる方は気軽にお問い合わせください。
苦しい恋愛から抜け出せない方
今回はこのような方向けの内容になっています。
・幼少期の家庭環境に問題を抱えていた
・生きづらさを抱えている
・恋人がいないと不安定になる
・一人で生きることに強い孤独感を感じる
・自分を変えようとしているけど上手くいかない
このような特徴が当てはまる方に役立つ内容になっています。
ACは家庭内で役割を押し付けられた人々
なぜアダルトチルドレンは恋愛依存になりやすいか。その理由について順を追って説明していきます。
アダルトチルドレンとは、子供の頃に良くない家庭環境の中で無理やり役割を押し付けられていた人という風に言うことが出来ます。この良くない家庭環境とは、機能不全家族と呼ばれます。
機能不全家族によって、家庭で役割を押し付けらた存在がアダルトチルドレンです。
例えば、学校の成績やスポーツなどで優秀であることを求められる。そうでなければ認めてもらえない。
いい子でいることを求め、親の指示に全て従うことを求められる。親に話しかけない、親の話に入ってこない。そんな風に静かにしていることを求められる。
また、不安定な親の心を支えるために親の相談役になったり、兄妹の面倒を親に変わってみたり、そういった世話役を求められる。親から「あなたはこうしていなさい」と押し付けられる。それ以外のことをやると親に責められる。
こういう幼少期を過ごしていたら当たり前の話なんですが、本来の自分、自分の好きなこと自分のやりたいこと、そういうことに向き合うチャンスが失われます。
なのでアダルトチルドレンの方が感じている喪失感、虚無感というのは、本当の自分自身を見つけられてないからと考える事ができます。そして仮に見つけたとしても、それをやってはいけないと自分を押し留めてしまう。
これがアダルトチルドレンの方の抱える大きな問題です。
人間は変化を恐れる動物
次に、これはアダルトチルドレンに限った話ではないのですが、人間というのは元々変化を恐れる動物です。
これはあなただけではなく、私もそうだし、普通の人間は大体そうです。それは、人類が生き残るためにネガティブに進化したからだと言われています。
動物にとって、一番大事なのは生き延びることです。では、野生の中でどのような人間が生き延びやすいか?それは臆病な人間です。
臆病なので冒険を避けます。冒険を避けるというのは、新しいことをしない。昨日うまくいったやり方を今日もやろうとする。
もし昨日と違うことをして失敗したら、今日死ぬしかもしれない。昨日のやり方は、少なくとも昨日を生き抜いた実績がある。だから昨日と同じ生き方を無意識に選ぼうとする。
人間は基本的にことなかれ主義で変わろうとしません。つまりアダルトチルドレンは、子供の頃に家庭内を生き抜いた自分の役割を変えようとしないということになります。
大人になって苦しむのは、もう当時の家庭環境を抜けているのに、いまだに当時の家庭の役割を演じ続けようとすることにあります。
そしてそれは人間の基本的な習性によるものなので、心が強い、弱いという話ではありません。
自立したいけど真の自立が出来ないジレンマ
幼少期に不自由な生活を強いられたわけなので、そんな家は出ていき自由になりたいと思う気持ちはあります。
しかしさっき言った通り、人間は元々変化を恐れる動物です。アダルトチルドレンが自由になりたいと願ったとしても、子供の頃演じた役割を脱ぎ捨て自由に生きるというのはとんでもない変化なので、その変化に踏み出す力が中々生まれない。
自立したいのに、自分にはその力がない。自分には役割しかない。やりたいこともないしあってもやる自信がない。そんな気持ちから、一人でいると
空虚感、孤独感が強くなり、それに苦しむことになってしまう。
この空虚感、孤独感というのがポイントで、以前「依存とはなにか」っていう動画でも説明したんですが、この空虚感を埋めるための行為が依存行動として現れてきます。
依存にも様々なものがあります。
代表的なところでは、お酒、タバコ、ギャンブル。最近ではSNS依存、スマホ依存なんていうのも増えています。そして今回説明する恋愛依存もその一つです。
特に、空虚感を埋めるために恋人を作りたい。そう思い、恋愛に依存する傾向はかなり強くなります。
家族以外の居場所を求める
それはつまり、家族以外の居場所を求めるということです。
一人でいると空虚感に耐えられない。だけどあの家族には戻りたくない。あの家族のようにはなりたくない。
そこで目が向くのが恋人です。中学生くらいまでは友達を頼っていた人も、大人になるにつれて段々恋人を求める傾向が強くなります。
もちろんそれで幸せな恋愛に向かうなら何も問題ありません。ですが、ここでも変化を恐れる人間の特徴が足を引っ張ってきます。
この時、無意識に、家族の中で作られた役割を演じさせてくれる人を求めやすくなってしまうんです。
これはさっき行った通り、自分には役割しかない。そこから一歩を踏み出す力がない。
無意識にそう思いこんでいるからです。だから自然と、選ぶ恋人も元の家庭環境のように問題のある人を選んでしまう。
お父さんが不倫ばっかりして、お母さんがいつも泣いていた。だから私は絶対に不倫しない人を選ぶ。そう思っていても、気付いたら浮気する彼氏ばかり付き合って苦しい思いをしている。そういう相談をしてこられる方も多いです。
苦しい恋愛に身を投じ続ける
そして苦しい恋愛に自分から身を投じて苦しむことになります。今の恋人に不満を持っている。今のままはつらい。
だけどそこから抜け出すことが自分にはどうしても出来ない。文句を言いつつも、結局今の関係でい続けてしまう。仮に別れてもやっぱり空虚感や孤独感に耐えられず、もう一度恋人に依存して同じような関係を繰り返してしまう。
まさに変わりたいのに変われないジレンマ。依存から抜け出したくても抜け出せない状態になってしまいます。
環境に作られた生きづらさを抱えた大人
以上がアダルトチルドレンの方が恋愛依存になりやすい理由の説明でした。これはまとめると、環境に作られた生きづらさを抱えているということです。
人は変化を恐れるので、幼少期に体験したものから中々抜け出せません。だから幼少期の家庭環境はとても大事で、あなたはその家庭環境に恵まれず生きづらさを抱えてしまった。
なぜこんなくどくどと説明したかと言うと、まずはあなたは全く悪くないですよってことを伝えたかったからです。
自分の意思が弱いからだ。なんて自分を責める方も多いですが、これはあなたじゃなくても同じ環境にいたらそうなりますよって話です。
そしてもう一つ大事なことは、あなたの特徴は環境に作られた習慣だということです。
アダルトチルドレンの特徴は、本来のあなたではないんです。であれば、これから新しい習慣を作って行ければ、変わっていけるということです。
確かに変化は大変です。大変ですが出来ます。習慣ならば変えられます。
ではどうしていけばいいか?ポイントは2つです。
恋愛依存克服に向けて①
1つめは自由に慣れるということです。
アダルトチルドレンは、家庭を成り立たせるために役割を押し付けられました。機能不全家族の恐ろしいところは、家族の一員が家族を成り立たせるための歯車として機能させられるというところです。
歯車なので当然自由はありません。本来は子供の頃からちょっとずつ自立する練習をしその練習期間が与えられないことになります。
自由というものに居心地の悪さを感じる。一人でいると強い孤独感を感じる。これはまさに自由に慣れてないから。練習不足だからと考えられるんです。
自由に慣れるというのはある意味で、孤独に慣れるということです。
世の中、一人暮らしして生きている人も大勢います。その中で孤独感に押しつぶされそうな人もいれば、自由を満喫している人もいる。
その違いは何かというと一人に対する慣れです。それは別の言い方をすれば、孤独であることを受け入れているとも言えます。
自由と孤独は表裏一体。そんな言葉もあります。孤独感はふとした時に湧いてきます。
これは大半の人がそうです。私もありますし、様々な人の話を聞いていても、不意に孤独感に襲われることがあると言います。
ですがその孤独感を自分の中で留められるか、それとも留められずに依存に向かうかの違いがあります。
これは、我慢するということとは違います。我慢とは、孤独感が嫌でつらいものだからそれがいなくなるまでひたすら耐えようとすること。
受け入れるというのは、孤独感があることを認め受け入れ共存するということです。
これはある意味、慣れが必要です。慣れることで、避けようなんて思わなくなる。孤独感、寂しさがつらくて避けようと思うから依存するんであって、
避けようと思わなければ依存しなくても良くなる。
慣れという言葉に抵抗感を持つ方もいるかもしれません。私は毎日孤独だからすでに慣れてます。そう言われる方もいます。
ですが、そういう方の一日の過ごし方を聞いてみると、孤独感を感じるのが辛いから、気を紛らわせる行動を取っている方が多いです。
例えばジムに行くとか、映画を見るとか美味しいものを食べるとか。そういう気を紛らわせる行動をとって自分を落ち着かせている。これは結局、孤独感を避けているわけです。なのでこれでは慣れないんですね。
孤独感が湧いたときにじっとしてそのまま数十分なり1時間なり過ごしてみる。
私のプログラムでは、瞑想を行って自分の中の孤独感をじっと見つめてもらいます。
ジムに行ったり映画を見たりそんなふうに他のもので気を紛らわせずに、孤独感を抱えて苦しい時に瞑想をして孤独感と見つめ合う。
これを繰り返すことで、孤独感に慣れていきます。
慣れたら無理やり排除する必要がなくなるので、孤独感を紛らわせるための行動が減ってきます。当然、依存行動も減ります。
恋愛依存克服に向けて②
2つ目に、依存行動を減らし代わりとなる行動を見つけていきます。それが、役割ではない本当の自分を見つけるってことです。
子供時代を親から押さえつけられて過ごして来たから、本当の自分を見つける時間がなかった。だったらそれをこれから見つけていかなきゃいけない。
基本的に人は、それぞれ自分のしたいことっていうのを持ってます。これは食べ物の好き嫌いのようなもので、自分は何をするのが好きで、何をするのが嫌いというものを持っている。
幼少期に親の命令に従わざるを得なかったので、自分の中の好き嫌いを上手く見つけられてないケースが多いです。
なので自分はこの人生をどう生きたいのか。そんなことを探っていき、実際にそれを手にする人生を歩んでいく必要があります。
これは別の動画で「自分がわかる魔法の質問」っていう動画をアップしているので、その動画を見てもらえたらなと思います。
一人に慣れて、孤独感を受け入れながら自分が本当に大切にしたいものを見つけ育てていく。そうすると、依存はしなくなるしあなたの生きづらさも解消されてきます。
恋愛依存から自立した恋愛へ
依存の反対語は自立です。
人は自由だからこそ、自分の足でどこにでも行っていいし何をしてもいいんです。そしてこれこそが自立です。
その自由な旅の過程で、自分の愛する人を見つけて恋愛して結婚する。これが自立した恋愛です。
ここまで説明した通り、恋愛依存は自由でいることの孤独感、空虚感から恋愛を選んでしまう。
そうではなく、自分の自由な選択の中で恋愛をした方がより幸せになれそうだと、自分の手で恋愛を選択するっていうことが重要になります。
ぜひ、苦しい恋愛から幸せな恋愛へ足を踏み出していってください。
では、本日の内容は以上です。
最後までご覧いただき誠にありがとうございました。
自分ひとりで進めるのが難しいと感じる方は、ぜひ当オフィスの恋愛依存克服プログラムをご利用ください。
3ヶ月間、12のステップで恋愛依存を克服する内容になっています。